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電気新聞掲載のお知らせ

2016/04/01

電気新聞に「プラント計測 細部まで「完全3次元化」廃炉事業への活用視野」が掲載されました。

ベステラ プラント計測 細部まで「完全3次元化」廃炉事業への活用視野

プラント設備解体工事大手のベステラ(東京都墨田区、吉野佳秀社長)は4月から、大規模プラント向けに航空、地 上、水域など異なる3次元情報を統合したデータ計測サービス「パーフェクト3D」の提供を開始する。
MMS(車載型レーザー計測)や航空レーザー、3次元レーザースキャナなどのデータを統合。構内図から配管設備など細かな部分まで、プラントを完全3次元点群データ化できる。データの一括管理が可能となり、顧客の設備管理や施工・改修に生かしていく。

同サービスは朝日航洋(束京都江東区、立野良太郎社長)と共同で、航空レーザーやMMS、船舶による計測などのマク口な視点から3次元データを取得。そこに、高性能な3次元レーザースキャナを使ったミクロな視点での計測データを組み合わせる。その結果、長期間にわたる改修や経年劣化などで複雑化したプラントの設備情報を細部にわたるまで「見える化」できる。

高度経済成長期の建造時に設計されたプラント構造物のデータは電子化されておらず、膨大な量の紙面データで管理されている。さらに、改修や経年劣化などにより現状設備と紙面データの内は3次元データによる容が異なっているものがほとんど。そのため、プラント設備の効率的な管理には3次元データによるシステムが必要不可欠だ。
3次元データは、構内図作成などの設備管理を大幅に省人化するだけでなく、施工・改修・解体などのトータルマネジメントにも活用できる。寸法もパソコン上で即座に測定でき、機器入れ替え時の干渉チェックや機器配置シミュレーションが可能。プラント解体事業受注の際は、安全かつ効率的な工事の提供につながる。

ベステラは、最新の3次元レーザースキャナ4台、ハンディスキャナ1台を保有。3次元レ―ザー計測機器をこれほどの台数保有するのは国内でも数社しかなく、他に類をみないという。このため、他社と比べて費用を半分に抑えられるだけでなく、緊急計測にも対応できるのが特徴だ。

同社は原子力発電所で、新規制基準対応のための3次元計測の実績を持つ。3D事業部の多田まこと事業部長は、「いずれ "廃炉" という話が出てくる。廃炉検討の際、3次元計測の技術が役立つ」と話す。既に廃炉措置を決定したプラントに関しては、「ぜひとも声を掛けてほしい」と意欲をみせる。

今後は、プラント個別設備データをクラウド化し、GIS(地理情報システム)を中心に3次元点群データ、3D CADデータなどを一括管理。プラント設備のトータル管理につなげる。さらに、大学などと共同で自律行動ロボットの開発を進め、解体による新たな価値の創造を図る。

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