「現場と図面が違う!?」現況把握のための3Dレーザー計測
現場と図面の差異
皆さんは「現場と図面が違う!」という経験はありませんか?
長く運転しているプラントなどでは、設備の増設や更新で、図面作成当時とは大きく異なっていることがあると思います。
それに合わせて、図面などの設備関連資料も正確に更新・・・といくのが理想ですよね。
ですが、実際に多くの現場で図面の差異が発生していたり、そもそも図面が無かったりといったケースは多くあります。
図面の重要性
現場に出ている方の中には、図面との差異があったところで、経験と知識によって、あまり問題に感じない方もいるかと思います。
しかし、"設計者"にとって、図面はとても重要になってきます。
例えば、増設や改造の配管設計では、各階の平面図や通り芯ごとの断面図、P&IDなど様々な情報を図面から読み取ります。
その他にも、装置・タンク・ユーティリティやプロセス配管の位置関係など、考慮すべき点が多いのです。
そのため、現場と図面に差異がある場合、"現況把握"に多く時間を割く必要があります。
事例紹介「3Dレーザー計測による現況計測
弊社へのご依頼で、「新規装置の設置検討」案件がありました。
ただし、設置場所の周辺は、これまで増設や改造を重ね、図面が最新ではないとのこと。
また、装置の新設に伴い、新たなスタンションの設置検討も並行して行う必要がありました。
そのため弊社では、まず「3Dレーザー計測」による現況把握を行いました。
「3Dレーザー計測」は高所にある配管ラックなども、地上から効率的にデータ取得が行えます。
その後、取得した点群データに新設予定の装置やスタンションのモデルを入れ込むことで、周辺設備との干渉も確認することができ、机上での設置検討を可能とします。
まとめ
3Dレーザー計測は、既に存在しているものをデータ化(図面化やモデル化)する、リバースエンジニアリングを得意としています。
本来の手順とは逆の手順を辿ることで、現場の現況に即した図面化やモデル化を可能にします。
また、点群を扱う環境が無くとも、昨今は無料のビューアーソフトや、点群が扱えるように機能拡充が行われた既存のCADソフトもあるため、導入のハードルは下がっています。
今後3Dの活用をお考えであれば、是非1度ベステラまでご相談ください。