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2020.09.30

配管ラック荷重計算のためのレーザー計測

技術紹介

新設配管レイアウト

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現場で働く皆さんは、「現場調査をもっと楽に行えたらいいのに・・・」と考えたことはありませんか?

例えば、既存設備を更新する際には、"設計"に必要な情報を得るために現場へ通い、様々な調査を行う必要があると思います。

弊社では以前、既設の配管ラックを使用した配管レイアウトについてのご相談を受けたことがあります。

内容としては、「プラントを数十年運転していく過程で、設備の増設や既存設備の更新を何度も行ったことにより、現況の図面が無く、既存配管ラックの耐荷重を把握できていないため、現在の荷重を計算したい」とのこと。

また、範囲が広いため、足場や高所作業車を使用しての調査は(手戻りも発生し)効率が悪いという状況です。

もし、現場にわざわざ現場に出向く必要が無く、手の届かないようなラック上の現況が"机上"で確認できれば、荷重計算はもっと効率的に進むのではないでしょうか?

弊社では、このようなご相談に対し、「3Dレーザー計測」をご提案しています。

3Dレーザー計測の活用

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3Dレーザー計測の特徴は現況を効率的にデータ化できることです。

また、レーザーを使用して計測を行うため、配管ラックのように数m上にあるものでも地上から安全に計測できることも利点です。

取得したデータは「点群データ」と呼ばれ、レーザーが物体に当たった点の座標データが無数に並ぶことで、データが構成されています。

点群データは、設備などの現況把握に長けており、データ内で寸法やクリアランスが確認できるので、設備の設置検討や配管新設のための取り合い確認(ルートの検討)にも活用できます。

その他にも、点群データを基にすることで、現況に即した"3Dモデル化"や"図面化"を行うことが可能です。

前項の「荷重計算」のご相談があった際には、実際に弊社で作製した現況の3Dモデルをご提供し、配管ラックの荷重計算に利用していただけました。

まとめ

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現在、工場やプラントの老朽化に伴い、点群を解析や工事検討などに使用して頂く事例が確実に増えています。

3Dレーザー計測であれば、非接触で高所なども安全に計測できるため、効率的な現況把握には最適です。

また、現場に何度も足を運ぶ必要がなくなり、手戻りが発生しづらいという利点があります。

弊社は"解体業"というイメージが強いと思われますが、現在「3Dビジュアル株式会社」と協力体制を敷いており、3Dレーザー計測を活かして設計や構造計算といった方面にも力を入れています。

ご興味がございましたら、ベステラ3D事業部までお気軽にご相談ください。


類似事例紹介はこちら【配管新設設計に関する3D計測業務】

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